冷え性にはお灸が効果的?自律神経と体温調節の関係を解説
こんにちは、西宮北口のいのうえ鍼灸整骨院、井上です。
- 手足がいつも冷たくて寝付けない
- 靴下を履いても足先が温まらない
そんな冷え性に悩む方は多くいらっしゃいます。
この記事では、冷え性の原因や自律神経との関係、そしてお灸が冷え性改善にどう役立つのかを分かりやすく解説します。
冷え性と自律神経の関係
冷え性は単なる「寒がり」ではありません。手足の冷えや体のだるさは、血流や自律神経の働きが原因で起こることが多いです。
- 交感神経が優位になる:血管が収縮して血流が悪くなる
- 副交感神経の働きが弱い:血管が広がらず、末端が冷える
- 筋肉量の不足:熱を生み出す力が弱くなる
- ホルモンバランスの影響:特に女性は冷えやすくなる
この「血液・自律神経・体温調節」の乱れが冷え性を慢性化させる原因となります。
女性に冷え性が多い理由~ホルモンバランスの影響~
冷え性は圧倒的に女性に多くみられます。その背景には女性ホルモンの働きと体の特徴があります。
1.エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響
エストロゲンには血管を広げて血流を促す作用があります。月経前や更年期でエストロゲンが減少すると血流が悪くなり、冷えを感じやすくなります。
2.筋肉量の少なさ
男性に比べて筋肉が少ないため、基礎代謝が低く熱を生み出す力が弱い。
3.自律神経の乱れやすさ
ホルモンの変動が自律神経に影響しやすく、生理前や更年期に「冷え」と「のぼせ」が交互に出ることもあります。
4.皮下脂肪の影響
脂肪は熱をつくれず、血流が滞ると冷えが強調されます。
お灸が冷えに効く3つの理由
お灸は、ヨモギの葉から作られた【艾(もぐさ)】を皮膚上で燃やし、その熱刺激と成分によって身体の自然治癒力を高める伝統的な施術です。お灸は「ただ温める」以上の効果があり、冷え性改善に役立ちます。
1.血流改善
温熱刺激で抹消血管が広がり、手足の冷えを和らげます。
2.自律神経を整える
交感神経が優位になり、体温調節機能がスムーズに働きます。
3.HSP(ヒートショックプロテイン)の増加
細胞を修復するたんぱく質が増え、体質改善や免疫力向上につながります。
科学的にわかっているお灸の効果
最新の研究では、お灸の温熱刺激が脳の「視床下部(体温調節の中枢)」に作用することが示唆されています。つまりお灸は局所を温めるだけでなく身体の自動温度調節システムそのものに作用し、体温調整を改善すると考えられています。
冷え性改善に役立つ日常生活の工夫
お灸と合わせて生活習慣を工夫すると、さらに冷え性改善につながります。
- 朝に白湯を飲む:内臓を温め、体内の水の巡りを良くします。
- 運動(特に下半身):筋肉を動かし、熱をつくる
- お風呂はシャワーではなく湯舟に:体に水圧をかけたり熱を体に取り込む
- 首・手首・足首を冷やさない服装:これらの場所は太い血管が比較的体の表面に近い場所にあるので血液の熱を奪われやすい場所です
- 寝る前のお灸や足湯:副交感神経を優位にして睡眠改善
冷え性にお勧めのお灸のツボ
- 三陰交(さんいんこう):足首の内側、くるぶしの上に指3本分くらい上ったところ。女性の体調全般にお勧め。むくみや腹痛を伴う生理痛など。
- 足三里(あしさんり):膝のお皿の下から指4本分くらい下の外側。胃腸を整えるツボ。冷えてお腹を下しやすい人にお勧め。不眠や食事の時間がバラバラの人にも。
- 関元(かんげん):おへそと恥骨の中間くらい。冷えすぎて膀胱炎を起こした事がある人、頻尿や生理不順などにも。
西宮市で冷え性のお悩みはいのうえ鍼灸整骨院へ
冷え性は「体質だから」と諦めがちですが、ホルモン・自律神経・血流を整えることで改善が期待できます。
当院では、西宮市で冷え性や自律神経の乱れに対するお灸・鍼灸施術を行っています。
【冷え性におススメのお灸のツボ】の所で書いたような女性特有の冷え性に付随する各症状でお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。


