風が吹くだけで痛い「痛風」——東洋医学で解き明かす激痛の理由と、今できること

こんにちは。院長のいのうえです。
突然ですが、皆さんは「痛風(つうふう)」の痛みをご存知でしょうか?
「風が吹きつけるだけでも激痛が走る」と言われるこの症状。 特に足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、夜も眠れないほどの激痛に襲われるのが特徴です。
当院にも、「病院で痛み止めをもらったけれど、なかなかスッキリしない」「毎年のように再発して困っている」というご相談をよくいただきます。
実は東洋医学(鍼灸)の視点で見ると、痛風が起こるプロセスと、その激痛のメカニズムには「なるほど!」と納得できる明確な理由があります。
今日は、2000年以上前の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』の知恵を交えながら、痛風の正体と、治療院でできるアプローチについてお話しします。
東洋医学でみる痛風の正体=「圧力鍋の破裂」?
![]()
西洋医学では「体内に増えすぎた尿酸値(結晶)が関節で炎症を起こす」と説明されますが、東洋医学では痛風の正体を「湿熱(しつねつ)」と「冷え(寒邪)」の衝突と考えます。
少し分かりやすく例えてみましょう。
1. 体の中に溜まった「熱いゴミ(湿熱)」
日頃のお酒や脂っこいお肉・高タンパクな食事、そして連日の疲れやストレス。 これらが重なると、胃腸(消化器)の処理能力を超えてしまい、体の中にドロドロとした熱い老廃物(=湿熱)が少しずつゴミとして溜まっていきます。
古代の医学書にも『膏粱の美(ごちそうや酒)は、大きな病や腫れ物を生む』という言葉があるほど、贅沢やオーバーワークは徐々に体に熱を溜め込む原因になります。
2. 足元からの「冷え」が引き金に
体の中に熱いゴミ(湿熱)を抱えた状態で、夜中に足元が冷えたり、季節の変わり目で一気に身体が冷やされたりすると何が起こるでしょうか?
「冷え」によって足の血流が一気にギュッと収縮し、逃げ場を失った熱いゴミが、身体の一番末端である「足の親指の付け根」で大渋滞を起こします。
いわば、熱気でパンパンに膨らんだ「圧力鍋の蓋が吹き飛びそうになっている状態」。 これが、触れるだけでも跳ね上がるような激痛の正体です。
【重要】激痛の最中(発作時)に「やってはいけないこと」
![]()
もし今、まさに激痛の発作が起きている方は、以下の2点にくれぐれもご注意ください。
痛む場所を直接揉んだり、お風呂で温めたりしないこと パンパンに圧力がかかっている場所に熱を加えたり刺激を与えると、さらに圧が高まって激痛が悪化します。
発作時は冷やし、水分をしっかり摂ること 患部は氷水などで優しく冷やし、お水をたくさん飲んで、尿と一緒に体内の熱と老廃物を外へ追い出しましょう。
鍼灸院ではどんな施術をするの?
![]()
「そんなに痛いのに、鍼(はり)なんて刺せるの!?」と不安に思われるかもしれません。
ご安心ください。痛風の発作時、当院では痛んでいる親指には一切触れません。
発作期(痛みが強いとき): 手や反対側の足にあるツボを使い、「圧力鍋の安全弁」を遠くからそっと開けるような施術を行います。気血の滞りを遠隔から引き抜くことで、痛みの圧力をスーッと下げていきます。
寛解期(痛みが引いたあと・再発予防): 痛みが落ち着いたら、本当の根本治療のスタートです。胃腸(脾)や腎臓(腎)の働きを高めるツボへ鍼やお灸でアプローチし、「そもそも体内にゴミ(尿酸・湿熱)を溜め込まない、排泄力の高い体質」へ整えていきます。
痛みが引いた「その後」こそが一番大切です
痛風の恐ろしいところは、「痛みが引くと治った気になってしまうこと」です。
しかし、根本にある「体内の湿熱」や「内臓の疲れ(脾・腎の低下)」を放置していると、忘れた頃にまたあの激痛が襲ってきます。
「最近、仕事の付き合いでお酒や外食が増えている」
「そういえば、以前痛風の発作を経験したことがある」
「足元がいつも冷えていて、身体の疲れが取れない」
そんな心当たりがある方は、身体からの「黄色信号」かもしれません。
痛みを我慢する前に、そして再発におびえる前に、ぜひ一度お体のメンテナンスにお越しください。2000年の知恵に基づいたやさしい鍼灸で、あなたの体を「巡りの良い健康な状態」へとお戻しします。
ご予約・ご相談は、お電話または公式LINEよりお気軽にどうぞ!





